この寺について
福岡県篠栗町の呑山(のみやま)の山中にある、高野山真言宗(こうやさんしんごんしゅう)の別格本山(べっかくほんざん)。山号(さんごう)は鉾立山(ほこたてさん)。本尊は千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぼさつ)で、江戸時代に開かれた篠栗四国八十八ヶ所霊場(ささぐりしこくはちじゅうはちかしょれいじょう)の第16番札所(ふだしょ)にあたる。春の桜、初夏のあじさい、秋の紅葉と一年を通じて花の美しい寺として知られ、令和4年(2022年)には九州で初めてとなる瑜祇塔(ゆぎとう)が建てられた。
歴史・由来
この寺を理解する鍵は、本尊が祀られていたという言い伝えが、篠栗霊場そのものより古いという点にある。
社伝(しゃでん)によれば、本尊の千手観世音菩薩は、篠栗四国八十八ヶ所霊場が開かれるよりも前から、この山に石仏として祀られていたと伝わる。天保6年(1836年)、四国八十八ヶ所を巡拝(じゅんぱい)した尼僧(にそう)・慈忍(じにん)が篠栗の地に八十八ヶ所を開くことを呼びかけ、その志を受け継いだ藤木藤助(ふじきとうすけ)らによって霊場が開かれると、この寺は第16番札所に定められた。
山号の鉾立山(ほこたてさん)には、神代(かみよ)の昔、玉依姫(たまよりひめ)がこの山の高さを測るために頂上に鉾(ほこ)を立てたという言い伝えや、神功皇后(じんぐうこうごう)が戦勝を祈願して鉾を立てたという言い伝えが残る。また「呑山」という寺名も、玉依姫の一行が竈門山(かまどやま)へ向かう途中、山腹に湧く清水を呑んで渇きをいやしたことに由来すると伝えられている。
本堂の鰐口(わにぐち)には「お鈴の黒髪」と呼ばれる言い伝えも残る。罪を犯した女性が鰐口の綱に黒髪を巻き込まれ、悔い改めたという話から、以来この寺には願かけの黒髪が奉納されるようになり、今では形を変えて千羽鶴が奉納されている。
令和4年(2022年)には、九州で初めてとなる瑜祇塔(ゆぎとう)が境内に建てられ、新しい歴史も刻まれている。
見どころ・特徴
【花の寺】春の桜、初夏のあじさい、秋の紅葉やどうだんつつじと、一年を通じて花や紅葉が美しいことで知られる。とくに秋の紅葉まつりの時期は多くの参拝者でにぎわう。
【九州初の瑜祇塔】令和4年(2022年)に建立された瑜祇塔(ゆぎとう)は、九州では初めての建立と伝えられる新しい見どころ。
【表参道の石段】山門から本堂へと続く表参道には石段が続く。段数はやや多いので、歩きやすい靴での参拝がおすすめ。
【お鈴の黒髪の言い伝え】本堂の鰐口には、悔い改めた女性の黒髪にまつわる言い伝えが残り、今も願かけの千羽鶴が奉納されている。
年中行事・お祭り
【七福星まつり】例年3月第2日曜に営まれる。
【精霊まつり(三大供養会)】例年8月第3日曜に営まれる。
【秋季大祭・本尊御開帳大法会】例年10月第3日曜に営まれ、ふだんは秘仏として厨子(ずし)に納められている本尊の千手観世音菩薩が公開される。
【紅葉まつり】例年10月下旬から11月にかけて営まれる。境内を彩る紅葉やどうだんつつじが見頃を迎える。
【八千枚護摩】例年12月第2日曜に営まれる。
このほか、毎月護摩祈祷(ごまきとう)が行われている。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
千手観世音菩薩
社格
高野山真言宗別格本山(こうやさんしんごんしゅう べっかくほんざん)。篠栗四国八十八ヶ所霊場(ささぐりしこくはちじゅうはちかしょれいじょう)第16番札所。塔頭(たっちゅう)の天王院(てんのういん)は第36番札所にあたる。
創建
創建年は明らかでない。本尊の千手観世音菩薩は、篠栗四国八十八ヶ所霊場が開かれる以前から、この山に石仏として祀られていたと伝わる。霊場としては天保6年(1836年)、尼僧・慈忍(じにん)の発願を藤木藤助(ふじきとうすけ)らが受け継いで開かれ、この寺は第16番札所となった。
ご利益
厄除け無病息災病気平癒商売繁盛
テーマ
紅葉あじさい花の寺瑜祇塔
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
福岡県糟屋郡篠栗町萩尾227-4
参拝時間
9時から17時まで
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR篠栗線(ふくほくゆたか線)篠栗駅から車で約15分。公共交通機関だけで参拝するのは難しく、車での参拝が中心となる。毎月第3日曜には参拝バスが運行される(運行日・詳細は公式サイトで要確認)。
車の場合、九州自動車道福岡インターチェンジから約20分、若宮インターチェンジから約25分。境内には無料駐車場(約200台)が整備されている。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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