この寺について
栃木県足利市の北のはずれ、寺岡町にある天台宗のお寺です。
正式には寺岡山施薬院薬師寺(てらおかさん せやくいん やくしじ)といいますが、「寺岡山元三大師(がんざんだいし)」の名で知られています。檀家(だんか)をもたず、祈願だけを引き受けてきた厄除けの寺で、江戸時代に納められた元三大師の肖像画が信仰の中心です。いじめ除けの祈願を受け付けていることや、種類の豊富な御朱印でも知られています。
歴史・由来
このお寺を知る鍵は、一幅(いっぷく)の絵です。
正式な名前は寺岡山施薬院薬師寺。「施薬院(せやくいん)」とは、もともと病気の人に薬を与えるための施設のことです。寺に伝わる話では、聖徳太子(しょうとくたいし)の命によって建てられ、「下野八薬師(しもつけはちやくし)」の一つに数えられていたといいます。
この寺の性格を決めたのは、江戸時代のできごとでした。上野(うえの)の東叡山寛永寺(とうえいざんかんえいじ)の門主だった公寛法親王(こうかんほっしんのう)から、地元の亀田庄左衛門則重(かめだしょうざえもんのりしげ)が元三慈恵大師(がんざんじえだいし)の尊影(そんえい。肖像画)を拝領し、この寺に納めたのです。寺の説明によれば、直筆のものは日本に三幅しか残っていないといいます。
元三大師とは、平安時代の比叡山(ひえいざん)の高僧・良源(りょうげん)のこと。正月三日に亡くなったことから「元三大師」と呼ばれ、厄除けの大師として全国で信仰されてきました。おみくじのもとをつくった人物とも伝えられます。
この絵が「厄除けに霊験(れいげん)あらたか」と評判になり、寺は檀家をもたず、祈願だけを引き受ける祈願寺として歩むことになりました。戦前の正月には数万人が押し寄せたと伝えられます。いまも護摩(ごま)を焚(た)いて祈る寺で、お札は一枚ずつ手書きされます。
なお創建の時期については、聖徳太子の時代までさかのぼるとする寺伝と、江戸時代に亀田則重が開いたとする足利市観光協会の案内があり、はっきりしません。
見どころ・特徴
【いじめ除け観音】本堂の右手に「いじめ除け観音」がまつられ、いじめ除けの祈願を受け付けています。全国でも例の少ない祈願で、悩みを抱えた人がわざわざ訪ねてくるお寺です。
【元三大師の尊影】江戸時代に納められた元三慈恵大師の肖像画が、この寺の信仰の中心です。寺の説明では、直筆のものは日本に三幅しか残っていないとされます。
【十二支守護本尊】生まれ年ごとの守り仏をまつっています。虚空蔵菩薩(こくうぞうぼさつ。丑・寅年)、文殊菩薩(もんじゅぼさつ。卯年)、普賢菩薩(ふげんぼさつ。辰・巳年)、勢至菩薩(せいしぼさつ。午年)、大日如来(だいにちにょらい。未・申年)、阿弥陀如来(あみだにょらい。戌・亥年)など。自分の干支(えと)の仏さまにお参りできます。
【薬師堂(瑠璃光殿)】本堂の隣にあるお堂で、水子供養の道場にもなっています。「瑠璃光(るりこう)」は薬師如来の光を指す言葉で、この寺がもともと薬師の寺だったことを今に伝えています。
【手書きの祈願札】お札は一枚ずつ手書きされます。書き上がってから祈願が始まるので、待ち時間が出ることがあります。
【種類の多い御朱印】元三大師のほか、如意輪観音(にょいりんかんのん)、不動明王、毘沙門天、文殊菩薩などの御朱印があります。仏さまの姿を描いた絵姿御朱印、十二支守護本尊の金墨御朱印、切り絵御朱印、季節限定の朱印などもあり、御朱印を目当てに訪れる人が多い寺です。基本は直書きで、郵送は行っていません。志納料は種類によって変わります。
年中行事・お祭り
ゆかりの食・参道の名店2 件
ポテト入り焼きそば
足利のご当地グルメです。焼きそばにじゃがいもが入っていて、ホクホクした食感とソースの相性がいい一皿。大正時代に南栃木でじゃがいもが子どものおやつだったことに由来し、戦後に焼きそばと組み合わさって生まれました。市内20軒以上の店で出しています。足利シュウマイ
足利市内の食堂やレストランで親しまれているもう一つの名物です。 寺のまわりは田畑と山で、参道に店が並ぶタイプのお寺ではありません。食事は足利の市街地に下りてからのほうが選べます。
※ 営業時間・定休日は変わることがあります。各店の公式情報でご確認ください。
学び・特徴
主祭神
元三慈恵大師(如意輪観音)不動明王文殊菩薩毘沙門天
社格
天台宗/檀家をもたない祈願寺
創建
創建年不詳。寺伝では聖徳太子の命による建立と伝わり「下野八薬師」の一つとされる。一方、足利市観光協会の案内は江戸時代に亀田庄左衛門則重が創建したとする。
ご利益
厄除け商売繁盛家内安全
テーマ
パワースポット
基本情報
住所
栃木県足利市寺岡町871
参拝時間
境内の参拝は自由です(拝観料の案内はありません)。
御朱印・ご祈願の受付はおおむね9時〜16時。公式サイトには8時30分〜16時30分という記載もあり、資料によって幅があります。1月は8時〜17時ごろに延長されます。
平日の仏滅の日はお休みです(1月は除く)。土日祝も御朱印の対応をしています。
お札は一枚ずつ手書きされるため、ご祈願は時間に余裕をもって出かけてください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
【電車】JR両毛線「富田」駅から徒歩約15分。JR「足利」駅や東武「足利市」駅からは車で20〜25分かかるので、電車なら富田駅が最寄りです。
【車】北関東自動車道「足利IC」から約15分、「太田桐生IC」から約20分、「佐野田沼IC」から約12分。東北自動車道「佐野藤岡IC」から国道50号経由で約18分。
【駐車場】あり(無料)。台数の案内は公表されていません。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
記録を確認中...