この寺について
極楽寺(ごくらくじ)は、神奈川県鎌倉市極楽寺にある真言律宗(しんごんりっしゅう)の寺です。
山号は霊鷲山(りょうじゅせん)、院号は感応院(かんのういん)といいます。
正元元年(1259)に北条重時(ほうじょうしげとき)が開き、文永4年(1267)に入った忍性(にんしょう)が、寺を大きく発展させました。
忍性は、病気の人や貧しい人を助ける活動にも力を入れた僧として知られています。
本尊は清凉寺式(せいりょうじしき)の釈迦如来(しゃかにょらい)立像で、毎年4月7日・8日ごろの仏生会(ぶっしょうえ)に御開帳されます。
忍性の墓がある境内は、国の史跡に指定されています。
歴史・由来
この寺を理解する鍵は、祈りの寺であると同時に、人を助ける寺でもあった、という点です。
【北条重時が開く】
正元元年(1259)、鎌倉幕府の有力な武士だった北条重時が、この寺を開きました。
重時は、第2代執権(しっけん)北条義時(よしとき)の三男で、第3代執権北条泰時(やすとき)の弟にあたります。
【忍性が入り、寺が大きくなる】
文永4年(1267)、忍性が入寺しました。
忍性は、病気の人や貧しい人の救済に力を尽くした僧です。
観光協会の説明によると、忍性は施薬院(せやくいん)を建て、桑ヶ谷(くわがやつ)に療病院(りょうびょういん)を造ったと伝わります。
境内には、薬をつくるのに使った石の薬鉢(くすりばち)も残っています。
最盛期には、七堂伽藍(しちどうがらん)と四十九の院をもつ大きな寺でした。
忍性は嘉元元年(1303)に亡くなり、その墓が境内の奥にあります。
【戦乱をこえて今へ】
元弘3年(1333)、新田義貞(にったよしさだ)の軍が鎌倉に攻め入ったとき、極楽寺坂のあたりも戦いの場になりました。
戦乱は、寺にも被害を与えたと伝わります。
その後、江戸時代の明暦2年(1656)に中興(ちゅうこう・おとろえた寺を再び盛んにすること)されました。
現在の本堂は、かつての塔頭(たっちゅう・境内にあった小さな寺)で、ただ一つ残った吉祥院(きっしょういん)が務めています。
見どころ・特徴
【本堂と本尊】
本尊は、清凉寺式の釈迦如来立像です。
転法輪殿(宝物館)に安置され、毎年4月7日・8日ごろの仏生会に御開帳されます。
【忍性墓と国指定の文化財】
境内の「極楽寺境内・忍性墓」は、国の史跡です。
石造五輪塔(ごりんとう)の極楽寺忍性塔は、国の重要文化財です。
鎌倉市の一覧によると、寺に伝わる国指定の彫刻には、木造釈迦如来立像・坐像、木造不動明王坐像、木造十大弟子立像(じゅうだいでしりゅうぞう)があります。
忍性の坐像や叡尊(えいそん)の坐像は、鎌倉市の指定文化財です。
【宝物館(転法輪殿)】
宝物館は、春と秋の限られた期間に公開されます。
くわしい公開日と時間は、拝観時間の項目をご覧ください。
【桜と季節の花】
参道にはソメイヨシノがあり、大きな八重一重(やえひとえ)の咲き分けの桜は、鎌倉生まれの桜とされています。
この桜は、北条時宗(ほうじょうときむね)の手植えと伝わります。
見ごろの目安は、ソメイヨシノが3月下旬から4月上旬、八重一重や八重桜が4月上旬から中旬です。
春は藤、夏は紫陽花(あじさい)やサルスベリ、秋は彼岸花、冬は梅や水仙も楽しめます。
【極楽寺坂切通と霊場めぐり】
寺の近くを通る極楽寺坂切通(きりどおし)は、鎌倉七口(かまくらななくち)のひとつです。
長谷・坂ノ下の方面と、極楽寺・七里ヶ浜の方面を結ぶ古道で、忍性が開いたと伝わります。
極楽寺は、鎌倉十三仏霊場の第12番(大日如来)、鎌倉三十三観音霊場の第22番、鎌倉二十四地蔵尊霊場の第20番・第21番、東国花の寺百ヶ寺の鎌倉1番の札所にもなっています。
【訪ねかた】
宝物館の公開や忍性墓の特別参拝は、日や期間が限られています。
訪ねる前に、公式サイトや鎌倉市観光協会で最新の情報をご確認ください。
年中行事・お祭り
【仏生会(ぶっしょうえ)・花まつり】例年4月7日・8日
秘仏の本尊・釈迦如来立像の御開帳があり、忍性菩薩の御廟(ごびょう)への特別参拝も行われます。
8日は灌仏会(かんぶつえ)として、甘茶(あまちゃ)の接待があります。
御開帳には焼香料が必要です。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
本尊
釈迦如来
宗派・寺格
真言律宗の寺。国指定史跡「極楽寺境内・忍性墓」。日本遺産の構成文化財。鎌倉十三仏霊場第12番。
創建
正元元年(1259)、北条重時(ほうじょうしげとき)が開いた。文永4年(1267)に忍性(にんしょう)が入寺し、開山とされる。
この場所を巡る軸
基本情報
住所
神奈川県鎌倉市極楽寺3-6-7
参拝時間
9時から16時30分
12月25日から31日は休み
拝観料は志納です。
宝物館(転法輪殿)は、4月25日から5月25日と、10月25日から11月25日の、火曜・木曜・土曜・日曜に公開されます。
時間は10時から16時、入館料は300円で、雨天は休館です。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
江ノ島電鉄の極楽寺駅から徒歩約2分です。
鎌倉駅から江ノ電で、極楽寺駅まで約7分です。
専用の駐車場はないと案内するサイトが複数あります。お車の場合は、近くのコインパーキングをお探しください。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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