この寺について
天応元年(781)に十一面観世音菩薩を安置したのが始まりと伝わる天台宗の古刹。仁王門に祀られる仁王尊は火事除け・泥棒除けの仏として知られ、「芝山仁王尊」の名で古くから親しまれている。県指定文化財の三重塔をはじめ見どころも多い。
歴史・由来
観音教寺を理解する鍵は、御本尊の観音様よりも、山門に立つ「仁王様」の存在感によって、地域の人々の心をつかんできたという点にある。
寺の始まりは奈良時代末期の天応元年(781年)にさかのぼると伝わる。この年、蝦夷(えみし)との戦いを鎮めるために征東大使(せいとうたいし)に任じられていた公卿・藤原継縄(ふじわらのつぐただ)がこの地を訪れ、十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)を安置したのが始まりという。天応元年は、のちに桓武天皇(かんむてんのう)として即位する人物が皇位についた年でもあり、藤原継縄は桓武天皇から厚い信頼を受けた政治家としても知られている。
中世には、この地を治めた千葉氏の祈願寺として崇敬を集めた。仁王門に安置される仁王尊像は、江戸時代の修理の際に嘉慶2年(1388年)の建立であることが判明しており、寺の歴史の古さを物語っている。近世に入ると、この仁王尊は火事除け・泥棒除けの仏として庶民の信仰を集めるようになり、「芝山仁王尊」という通称で広く知られるようになった。成田山新勝寺とともに、各地から多くの参拝者が訪れる寺として栄え、昭和30年代までは門前に旅籠(はたご)が並んでいたと伝わる。
境内の三重塔は、江戸時代後期の文政9年(1826年)ごろの建立と考えられており、昭和30年(1955年)に千葉県の有形文化財に指定された。仁王尊像も芝山町の指定文化財となっている。災いから人を守る仏として、今も多くの人がこの寺を訪れている。
見どころ・特徴
【芝山仁王尊】
仁王門に安置される仁王尊像は、火事除け・泥棒除けの仏として古くから信仰されてきた。像の建立は嘉慶2年(1388年)までさかのぼるとみられ、芝山町の指定文化財になっている。
【三重塔】
文政9年(1826年)ごろに建てられたと考えられる、総欅(そうけやき)造りの三重塔。千葉県の有形文化財に指定されている。
【椿をはじめとする花の寺】
「東国花の寺百ヶ寺」のひとつに選ばれており、なかでも住職が集めた椿(つばき)の種類が豊富で、11月下旬から4月上旬にかけて長く楽しめる。桜(3月下旬)、牡丹(ぼたん、4月下旬)、つつじ(5月上旬)も見頃を迎える。
【芝山古墳・はにわ博物館】
すぐそばには、芝山町立の「芝山古墳・はにわ博物館」がある。境内で見つかった人物や動物の埴輪(はにわ)を間近で見学でき、あわせて訪れる人も多い。寺とは別の町立施設なので、開館時間などは博物館のほうで確認するとよい。
【訪ねかた】
広い駐車場が用意されているので、車での参拝もしやすい。椿の見頃と桜の見頃が重なる3月から4月にかけては特ににぎわうので、ゆっくり見て回りたい人は午前中の早い時間がおすすめ。
年中行事・お祭り
【御護摩(ごま)祈願】例年2月から11月の土曜・日曜・祝日
本堂で御護摩が焚かれ、家内安全や厄除けなどを祈願できる。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)
社格
天台宗の寺院。上総国薬師如来霊場第28番(結願)、新上総国三十三観音霊場第33番(結願)の札所となっている。
創建
天応元年(781年)、征東大使・藤原継縄(ふじわらのつぐただ)がこの地に十一面観世音菩薩を安置したのが始まりと伝わる。
ご利益
火災除け・盗難除け
テーマ
霊場・巡礼花の寺
基本情報
住所
千葉県山武郡芝山町芝山298
参拝時間
本堂は8時30分から16時まで開いている。御朱印や祈願の受付は9時から16時まで。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
車の場合は圏央道「松尾横芝インターチェンジ」から約5分。電車の場合はJR成田駅・京成成田駅から芝山鉄道「芝山千代田駅」またはJR「松尾駅」で下車し、ふれあいバスで約20分。駐車場は普通車・大型バスとも利用でき、無料。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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