TabiShiri
寺 御朱印 台東区

永久寺

えいきゅうじ

別名:目黄不動(めきふどう)

この寺について
天台宗(てんだいしゅう)の寺。江戸五色不動のひとつ「目黄不動(めきふどう)」として知られる。正式には養光山(ようこうざん)金錍院(こんぺいいん)永久寺という。南北朝時代の開山と伝わり、真言宗から禅宗、日蓮宗へと宗旨を変えたのち、江戸時代に天台宗となった。「永久寺」という寺号は、刑死者の供養のために寺を建て直した山野永久の名に由来すると伝えられる。

歴史・由来

この寺を理解する鍵は、名前が何度も変わってきたことにある。そして最後にたどりついた名前は、人の名前だった。 始まりは南北朝時代。当初は真言宗の寺で、「唯識院(ゆいしきいん)」と称していたと伝わる。その後、白岩寺、大乗坊、蓮台寺と寺号を変え、宗派も真言宗から禅宗、さらに日蓮宗へと移り変わった。ひとつの寺がこれほど宗旨を変えるのは珍しい。 転機は江戸時代である。寺院データベースが引く『下谷区史(したやくし)』によれば、僧の月窓(げっそう)が日光御門主の弟子となって圭海(けいかい)と改め、寺を天台宗に改めて養光山永久寺とした。同書はまた、寛文7年(1667)6月に山野嘉右衛門永久が開基となり、元禄7年(1694)正月に圭海が輪王寺宮(りんのうじのみや)の命を受けて再建した、とも記す。 この山野永久という人物が、寺の名前になった。刑死者の供養のために寺を建て直したと伝えられ、彼が使った刀と槍が寺宝として残るという。誰にも弔われずに死んだ人たちのために建てられた寺が、その人の名を今も名乗り続けている。 不動堂に祀られているのが「目黄不動」である。慈覚大師(じかくだいし)の作と伝わる不動尊で、『下谷区史』は「鼠不動(ねずみふどう)」とも呼ばれたと記している。 ただし、この「目黄不動」という呼び名には注意がいる。江戸川区は最勝寺の解説で「江戸幕府が江戸城を守るため、江戸に五色の不動尊を配置したものの一つ」と紹介しており、幕府が定めたという言い伝えは自治体も採っている。一方で「江戸五色不動」という呼び方そのものが文献に現れるのは明治の末から大正の初めで、江戸時代に広く知られていたのは目黒・目白・目赤の三不動だったとする指摘もある。どちらが本当かは決着していない。 そして目黄不動は、ひとつではない。この永久寺と、江戸川区平井の最勝寺の二つが、それぞれ目黄不動を称している。五色不動をめぐる人の多くは、両方を訪ねることになる。

見どころ・特徴

【不動堂の目黄不動】慈覚大師(じかくだいし)の作と伝わる不動尊が祀られている。『下谷区史』は「鼠不動(ねずみふどう)」の呼び名も伝えており、目黒・目白・目赤ほど名は知られていないと記す。だからこそ、静かに手を合わせられる場所でもある。 【寺号になった人の名】「永久寺」の三文字は、刑死者の供養のために寺を建て直した山野永久の名から来ていると伝わる。彼が使った刀と槍が寺宝として残るという。寺の名前の由来を知ってから山門をくぐると、この寺の成り立ちが見えてくる。 【古い板碑】鎌倉時代末の嘉暦3年(1328)銘、戦国時代初めの享禄2年(1529)銘の板碑(いたび)が伝えられている。板碑は中世に供養のために建てられた石の塔で、この寺の歴史が江戸時代よりずっと前にさかのぼることを示している。 【ふたつある目黄不動】江戸五色不動のうち、目黄だけは永久寺と最勝寺(江戸川区平井)の二つが称している。五色不動は「五色六か所」と数えられることがあり、その理由がここにある。 【訪ねかた】駅を出てすぐの場所にあり、無理なく立ち寄れる。目黒不動(瀧泉寺)、目白不動(金乗院)、目赤不動(南谷寺)、目青不動(教学院)と合わせて五色不動をめぐるなら、その一か所として組み込みやすい。三ノ輪から南千住、日本堤へと続く下町を歩くコースに入れるのもよい。
学び・特徴
主祭神
阿弥陀如来不動明王
社格
養光山(ようこうざん)金錍院(こんぺいいん)永久寺/天台宗。江戸五色不動の「目黄不動」。
創建
南北朝時代の開山と伝わる。当初は真言宗の唯識院。江戸時代に天台宗へ改め、寛文年間(1661〜1673)に永久寺と称した。『下谷区史』は寛文7年(1667)に山野嘉右衛門永久が開基、元禄7年(1694)に僧圭海が再建としている。
ご利益
厄除け
テーマ
江戸下町霊場巡り
この場所を巡る軸
基本情報
住所
東京都台東区三ノ輪2-14-5
参拝時間
境内は参拝できます。拝観時間・拝観料についての公開情報は見つかりませんでした。 不動堂の拝観や御朱印の受付時間は、寺へ直接お問い合わせください。

⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。

アクセス
【電車】東京メトロ日比谷線「三ノ輪」駅から徒歩1〜2分。 【バス】台東区循環バス「北めぐりん」の三ノ輪駅(三ノ輪福祉センター前)停留所から徒歩約1分。 【駐車場】専用駐車場の情報は見つかりませんでした。
記念メダル

スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。

参拝記録

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