この寺について
法住寺(ほうじゅうじ)は、京都市東山区にある天台宗(てんだいしゅう)の寺です。
後白河法皇(ごしらかわほうおう)の御所「法住寺殿(ほうじゅうじどの)」のあとに建ち、法皇の陵(みささぎ・墓)がすぐそばにあります。
本尊は身代り不動明王(みがわりふどうみょうおう)です。
赤穂義士(あこうぎし)四十七士の木像が安置されていることでも知られ、毎年12月14日に義士会法要(ぎしえほうよう)が行われます。
歴史・由来
この寺を理解する鍵は、後白河法皇の御所「法住寺殿」のあとを、今に伝えてきた寺だ、という点です。
【藤原為光の寺】
寺伝では、永祚元年(989)に、藤原為光(ふじわらのためみつ)が創立したとされます。
為光は、亡くなった妻と、花山天皇(かざんてんのう)の女御(にょうご)だった娘の忯子(しし)の菩提(ぼだい)をとむらうために、この寺を建てたと公式サイトにあります。
一方、史料の『扶桑略記』(ふそうりゃっき)には、永延2年(988)に為光が法住寺の供養をおこなったとあり、年に違いがあります。
長元5年(1032)には、火事で焼けています。
【後白河上皇の御所】
後白河天皇は、保元3年(1158)に位をゆずって上皇になりました。
その後、法住寺のあたりを院(上皇)の御所と定め、応保元年(1161)に新しく造った御所に移りました。これが「法住寺殿」です。
長寛2年(1164)には、上皇の命を受けた平清盛(たいらのきよもり)が、法住寺殿の域内に蓮華王院(れんげおういん)を造りました。
今の三十三間堂は、もとは蓮華王院という、法住寺殿の御堂でした。
【法住寺合戦】
寿永2年(1183)、木曽義仲(きそよしなか)の軍が、法住寺殿を攻めました。
この戦いで、天台座主(てんだいざす)の明雲(みょううん)が討ち死にしました。
法住寺には、このとき不動明王が明雲の姿になって、法皇の身代わりになったという寺伝があります。
歴史の記録では、法皇は捕らえられたとされ、寺伝とは伝え方が異なります。
【後白河法皇と寺のその後】
後白河法皇は、建久3年(1192)3月13日に66歳で亡くなり、法住寺殿の法華堂(ほっけどう)に葬られました。
その後、法住寺は、法皇の陵を守る寺として続いてきました。
江戸時代には妙法院(みょうほういん)の院家(いんげ)となり、明治のはじめには大興徳院(だいこうとくいん)と名乗りました。
昭和30年(1955)に、もとの法住寺の名にもどりました。
見どころ・特徴
【身代り不動明王】
本尊は、慈覚大師円仁(じかくだいしえんにん)の作と伝わる立像の身代り不動明王です。
法住寺合戦で、不動明王が法皇の身代わりになったという寺伝にちなみ、この名で親しまれています。
【赤穂義士の木像】
四十七士全員の木像が安置されています。
大石内蔵助(おおいしくらのすけ)が、山科(やましな)にひそんでいたころ、この寺の身代り不動に祈願した縁と伝わります。
毎年12月14日には、木像の前で義士会法要が行われます。
【後白河法皇の木像と陵】
後白河法皇の木像は、法華堂に安置され、毎年5月1日から7日に御開扉(ごかいひ・扉を開くこと)されます。
後白河天皇法住寺陵(ほうじゅうじのみささぎ)は寺のすぐ隣にあり、宮内庁が管理しています。
【阿弥陀如来像】
明治のはじめに妙法院から移された、親鸞(しんらん)作と伝わる阿弥陀如来像も安置されています。
【三十三間堂のそば】
三十三間堂のすぐ近くにあります。
かつて同じ法住寺殿の一画だった場所を、続けて歩いてみるのもおすすめです。
【訪ねかた】
毎月10日・20日・30日は、終日閉門です。
行事のある日や年末年始、お彼岸、お盆、ゴールデンウィークの月は、閉門日が増えることがあります。
訪ねる前に、公式サイトで確認すると安心です。
年中行事・お祭り
ゆかりの食・参道の名店2 件
討ち入りそば
12月14日の義士会法要では、討ち入りそばが用意されます。力こんにゃくと力餅
1月28日の初不動では、力こんにゃくと力餅が用意されます。
※ 営業時間・定休日は変わることがあります。各店の公式情報でご確認ください。
作品ゆかり
【忠臣蔵(ちゅうしんぐら)】
赤穂浪士(ろうし)の大石内蔵助が、山科にひそんでいたころ、この寺の身代り不動に祈願したと伝わります。
その縁で、四十七士の木像が安置されました。
【サザエさん】
漫画『サザエさん』の作者・長谷川町子(はせがわまちこ)の菩提寺(ぼだいじ)としても知られています。
学び・特徴
本尊
身代り不動明王
宗派・寺格
天台宗の寺。後白河法皇の御所「法住寺殿」のあとに建ち、後白河天皇法住寺陵を守る寺。
創建
寺伝では永祚元年(989)、藤原為光(ふじわらのためみつ)が創立。史料の『扶桑略記』には、永延2年(988)に供養をおこなったとある。
基本情報
住所
京都府京都市東山区三十三間堂廻町655
参拝時間
受付は9時から16時です。
毎月10日・20日・30日は終日閉門です(土日祝や行事と重なる場合は日が変わります)。
年末年始、お彼岸、お盆、ゴールデンウィークの月は、閉門日が増えることがあります。
後白河天皇法住寺陵(宮内庁の管理)は、平日の9時から16時に参拝できます。土日祝と年末年始は参拝できません。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
京阪電車の七条駅から徒歩約7分です(9〜10分とする案内もあります)。
京都市バスの「博物館三十三間堂前」から徒歩約3分です(2〜5分とする案内もあります)。
JR京都駅からは、市バスで約10分、「博物館三十三間堂前」で降ります。
無料の駐車場があります(普通車約30台とする案内が多いです)。
公式サイト
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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