この寺について
奈良市にある寺院です。聖武天皇(しょうむてんのう)の后(きさき)の光明皇后(こうみょうこうごう)が、父の藤原不比等(ふじわらのふひと)の邸宅跡を寺にしたのが始まりと伝わります。東大寺が総国分寺であるのに対し、法華寺は総国分尼寺(そうこくぶんにじ)とされました。国宝の本尊・十一面観音菩薩立像は、光明皇后の姿を写したと伝わります。
歴史・由来
【国分尼寺の中心として】
法華寺を理解する鍵は、聖武天皇と光明皇后が進めた「国ごとに寺を建てて国を守る」計画の中で、尼寺(あまでら)の中心として生まれたことです。天平13年(741)、国ごとに国分寺と国分尼寺を建てるようにという詔(みことのり)が出され、東大寺が総国分寺、法華寺が総国分尼寺とされました。正式な名前は「法華滅罪之寺(ほっけめつざいのてら)」です。
【邸宅から寺へ】
この地は、もとは光明皇后の父・藤原不比等の邸宅でした。皇后は父の没後にこの地を受け継いで皇后宮(こうごうぐう)とし、天平17年(745)に宮寺(みやでら)へ改めました。これが法華寺の始まりと考えられています。
【衰えと再建】
平安京に都が移ると、寺は次第に衰えていきました。治承4年(1180)には平重衡(たいらのしげひら)の焼き討ちで被害を受け、荒れた時期が続きます。慶長6年(1601)、豊臣秀頼(とよとみひでより)と母の淀殿(よどどの)によって本堂が再建され、今に伝わっています。
見どころ・特徴
【本尊・十一面観音菩薩立像(国宝)】
平安時代の初めの作とされ、高さは約1メートル。一本の木から彫り出された像で、光明皇后の姿を写したと伝わります。ふだんは秘仏で、年に数回の特別開扉(かいひ)の期間だけ拝観でき、そのほかの時期は写しの像(御分身)を拝観します。
【本堂・南門・鐘楼】
本堂は慶長6年(1601)の再建で、南門と鐘楼とあわせて国の重要文化財に指定されています。
【庭園と浴室(からふろ)】
庭園は国の名勝です。季節ごとに花が咲き、カキツバタなどが楽しめます。浴室は、光明皇后が千人の人々に入浴をふるまったという伝説(千人施浴)にちなむ建物です。
【お守り犬】
護摩(ごま)の灰で作った犬の形のお守りがあり、寺の授与品として知られています。
年中行事・お祭り
【本尊の特別開扉】年に数回
国宝の本尊・十一面観音菩薩立像が拝観できる期間です。時期は年によって変わります。それ以外の時期は、写しの像を拝観できます。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
本尊
十一面観音菩薩
宗派・寺格
総国分尼寺(法華滅罪之寺)
創建
天平17年(745)、光明皇后が皇后宮を宮寺に改めたのが始まりとされる
基本情報
住所
奈良県奈良市法華寺町882
参拝時間
9時から17時までです(受付は16時50分まで)。拝観料が必要で、本尊の特別開扉の期間は料金が変わることがあります。時間や料金は変わることがあるので、お出かけ前にご確認ください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
近鉄奈良駅またはJR奈良駅から奈良交通バスの西大寺方面行きなどに乗り、「法華寺」(「法華寺前」と案内する資料もあります)で降りて、徒歩約2〜3分です。近鉄新大宮駅からは徒歩約20分です。車の場合は、参拝者用の無料駐車場(約50台)があります。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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