TabiShiri
寺 御朱印 足立区

西新井大師

にしあらいだいし

別名:五智山遍照院總持寺、總持寺

この寺について
東京都足立区にある真言宗豊山派のお寺です。正しくは五智山遍照院總持寺(ごちさん へんじょういん そうじじ)といいますが、「西新井大師」の名で親しまれています。弘法大師(こうぼうだいし)空海が開いたと伝わる厄除けの寺で、川崎大師、観福寺大師堂とともに「関東厄除け三大師」に数えられます。牡丹(ぼたん)の名所としても知られ、春には境内の三つの牡丹園が花で埋まります。令和八年(2026)は開創1200年にあたります。

歴史・由来

この寺を知る鍵は、一つの井戸です。 寺に伝わる話では、天長三年(826)、弘法大師空海が東国をめぐっていたとき、この地は疫病に苦しんでいました。大師は十一面観世音菩薩(じゅういちめん かんぜおんぼさつ)の像と自分の像を彫り、二十一日間の祈りを捧げます。すると枯れていた井戸から清らかな水が湧き出し、それを飲んだ人々の病が治った——というのが開創の由来です。 この井戸がお堂の西側にあったことから、土地は「西新井」と呼ばれるようになりました。地名のほうが寺から生まれたわけです。井戸はいまも「加持(かじ)の井戸」として境内に残っています。 もう一つ、この寺を語るうえで欠かせないのが火です。室町時代の文安元年(1444)、文安三年(1446)、文亀三年(1503)と、寺はたびたび火災に見舞われました。それでも弘法大師の像は焼け残ったと伝えられ、以来この寺は「火伏せ(ひぶせ)の大師」としても信仰されるようになります。 江戸時代には徳川将軍家との縁が深まりました。三代将軍・家光から朱印地(しゅいんち。幕府が寺に与えた領地)を賜り、八代将軍・吉宗も参詣したと伝わります。将軍が鷹狩(たかがり)に出るときの休憩所にもなりました。 昭和四十一年(1966)、江戸時代中期に建てられた本堂が火災で失われます。いまの大本堂は、昭和四十七年(1972)に落慶(らっけい。完成の法要)したものです。十一面観世音菩薩と弘法大師を本尊としてまつっています。 そして令和八年(2026)、寺は開創1200年を迎えました。

見どころ・特徴

【山門】江戸時代後期に建てられた楼門(ろうもん)で、足立区の指定有形文化財です。総檜(そうひのき)の二層入母屋造(いりもやづくり)で、十二支や獅子頭、龍の彫刻が施されています。左右には金剛力士像(こんごうりきしぞう)が立ちます。足立区で唯一の楼門です。 【三匝堂】天保五年(1834)に建てられ、明治十七年(1884)に改修されたお堂で、足立区の登録有形文化財です。「栄螺堂(さざえどう)」とも呼ばれ、三回まわって三層に上がるつくりから「三匝」の名がつきました。堂の下と周りには全国の霊場から取り寄せた砂が埋められていて、その上を歩くと諸国の霊場をめぐったのと同じ功徳(くどく)があるとされます。正面軒下の丸い扁額(へんがく)は、彫刻家の高村光雲(たかむら こううん)の作と伝わります。堂内には八十八体の大師像などが安置されています。 【加持の井戸】弘法大師が祈りを捧げて清水を湧かせたと伝わる井戸です。「西新井」という地名のもとになりました。 【塩地蔵】塩に埋もれたお地蔵さまです。いぼ取りに霊験があるとされ、古くから信仰を集めてきました。 【牡丹園】境内に三か所の牡丹園があります。文化・文政のころ(1804〜1830)から続く名所で、「西の長谷寺、東の西新井」と並び称されてきました。いちばん大きい第一牡丹園には遊歩道が整備されています。 【樹齢700年と伝わる藤】花房が1メートルほどにもなる藤があり、例年4月下旬に満開を迎えます。 【国宝を伝える寺】この寺が所有する「鋳銅刻画蔵王権現像(ちゅうどう こっか ざおうごんげんぞう)」は、長保三年(1001)の作で、昭和二十六年(1951)に国宝に指定されました。奈良の金峯山(きんぷせん)から出土し、明治三十八年(1905)に寺へ寄進されたものです。現在は上野の東京国立博物館に寄託され、本館で見ることができます。 【訪ねかた】境内の不動堂は関東三十六不動霊場の26番札所、寺全体は関東八十八ヶ所霊場の特別霊場、東国花の寺百ヶ寺の東京第一番を兼ねています。いくつもの霊場めぐりの起点にしやすいお寺です。
年中行事・お祭り
【開創1200年祭】2026年10月17日から11月8日 開創1200年を記念した催しが、寺と周辺の商店街で開かれます。仮装パレード、阿波おどり、謎解きイベント、神輿の巡行など。参加は無料です(模擬店は有料)。11月3日には北参道商店街で「かりん祭」が開かれます。 【初大師】例年1月21日 一年で最初の弘法大師の縁日です。初詣は元日から2月3日ごろまで続きます。 【だるま供養・節分】例年2月3日 一年間おまつりしただるまを供養し、節分の行事が行われます。 【弘法大師の御縁日】毎月21日 弘法大師の縁日で、参道に露天商が並びます(9時から16時ごろ)。3月・4月・5月の21日には植木市が立ち、12月21日の「納めの大師」には熊手市が9時から21時ごろまで開かれます。 【牡丹と藤の見頃】牡丹は例年4月上旬から、藤は4月中旬から下旬 三つの牡丹園と、樹齢700年と伝わる藤が見頃を迎えます。 【風鈴祭り】例年7月上旬 全国から集められた風鈴が境内に並び、音色が響きます。展示即売も行われます。 【北斎会】例年10月の第1土曜日 浮世絵師の葛飾北斎(かつしか ほくさい)ゆかりの仏画にちなむ行事です。 【七五三】例年11月1日から30日 開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。

※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。

ゆかりの食・参道の名店1 件
  • 草だんご

    西新井大師の門前の名物です。参道には草だんごの店が並び、古くから参拝客に親しまれてきました。店ごとに味が違うので、食べ比べる人もいます。参拝のあとに店先で食べるか、土産に持ち帰るのが定番です。

※ 営業時間・定休日は変わることがあります。各店の公式情報でご確認ください。

学び・特徴
主祭神
十一面観世音菩薩弘法大師
社格
真言宗豊山派/関東厄除け三大師(川崎大師・観福寺大師堂とともに)/関東三十六不動霊場 第26番/関東八十八ヶ所霊場 特別霊場/東国花の寺百ヶ寺 東京第1番
創建
天長3年(826)、弘法大師空海の開創と伝わる。令和8年(2026)に開創1200年を迎えた。
ご利益
厄除け家内安全交通安全
テーマ
藤紅葉
この場所を巡る軸
基本情報
住所
東京都足立区西新井1-15-1
参拝時間
境内の開門は6時から20時まで。本堂とおみくじは8時から18時まで。お護摩や御守りなど各種受付は9時から16時30分まで。御朱印は9時30分から12時30分と、13時から16時30分です。古札所は9時から16時30分まで。 これは2月から12月29日までの時間です。年末年始は特別な時間になります。11月下旬の大掃除の日を除き年中無休で、拝観料はかかりません。

⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。

アクセス
【電車】東武大師線「大師前」駅から徒歩約4分。日暮里・舎人ライナー「西新井大師西」駅から徒歩約16分。 【バス】池袋駅東口から都営バス[王40甲]西新井駅行きで「西新井大師」下車、約51分。王子駅から都営バス[王49][王40甲]で約25分。赤羽駅東口から国際興業バス[赤27]環七経由西新井駅行きで約35分。 【車】鹿浜橋・扇大橋・加平の各出口から約15分。一般の参拝者向けの駐車場はありません。近隣の民間駐車場を利用することになります。路上駐車はできないので、寺は電車・バスでの参拝をすすめています。 【団体バス】大型バス専用の駐車場が4台分あり、無料ですが事前の予約が必要です。駐車場から本堂までは徒歩約5分。正月1日から4日は利用できません。
記念メダル

スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。

参拝記録

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