この寺について
京都の北西、高雄山(たかおさん)の中腹に建つ高野山真言宗(こうやさんしんごんしゅう)の古刹です。和気清麻呂(わけのきよまろ)ゆかりの寺で、唐から帰った空海(くうかい)が密教を広める拠点にしました。本尊の薬師如来立像、日本三名鐘のひとつとされる梵鐘(ぼんしょう)など、国宝を数多く伝えています。紅葉の名所で、谷へ素焼きの皿を投げる「かわらけ投げ」の発祥の地ともいわれます。
歴史・由来
神護寺を理解する鍵は、何度も荒れ果てながら、そのたびに人の手でよみがえってきた歩みにあります。
【二つの寺が一つに】
神護寺のもとになったのは、和気清麻呂が天応(てんおう)元年(781年)に建てたとされる「神願寺」と、高雄の山にあった「高雄山寺」です。清麻呂の死後、天長(てんちょう)元年(824年)に二つの寺は一つになり、「神護国祚真言寺」と名づけられました。
【最澄と空海】
延暦(えんりゃく)21年(802年)には、最澄(さいちょう)がこの寺で法華経の講義を開きました。唐から帰った空海もこの寺に入り、弘仁(こうにん)3年(812年)に最澄らへ灌頂(かんじょう、密教の儀式)を授けています。そのときの名簿『灌頂歴名(かんじょうれきみょう)』は空海の自筆で、国宝です。
【文覚による復興】
平安時代の終わりに寺は荒れ果てましたが、仁安(にんあん)3年(1168年)から、僧の文覚(もんがく)が再興に力を尽くしました。後白河法皇(ごしらかわほうおう)の支えを受けて、薬師堂などが建て直されます。
【戦乱と再建】
戦国時代の天文(てんぶん)年間に兵火で焼けたあと、元和(げんな)9年(1623年)、京都所司代の板倉勝重(いたくらかつしげ)の支援で再建が始まりました。今の金堂と多宝塔は、昭和10年(1935年)に山口玄洞(やまぐちげんどう)の寄進で建てられたものです。
見どころ・特徴
【国宝・薬師如来立像】
金堂にまつられる本尊は、高さ約170センチメートルの平安時代初期の仏像で、国宝です。
【三絶の鐘】
貞観(じょうがん)17年(875年)に造られた国宝の梵鐘です。文章を橘広相(たちばなのひろみ)、序を菅原是善(すがわらのこれよし)、書を藤原敏行(ふじわらのとしゆき)が手がけたことから「三絶の鐘」と呼ばれ、日本三名鐘のひとつに数えられます。
【多宝塔の五大虚空蔵菩薩】
多宝塔には、平安時代の五大虚空蔵菩薩(ごだいこくうぞうぼさつ)坐像(国宝)が安置されています。毎年5月と10月に3日ずつ公開されます。
【大師堂】
空海が暮らした場所に建て直されたお堂で、国の重要文化財です。秘仏の板彫弘法大師像は、毎年11月1日から15日まで開帳されます。
【かわらけ投げ】
地蔵院の前から、清滝川(きよたきがわ)の谷「錦雲渓(きんうんけい)」に向けて素焼きの皿を投げ、厄除けを願います。この寺が発祥とされています。
【紅葉の高雄】
例年10月下旬から11月中旬にかけて、境内と参道が紅葉に包まれます。
【訪ねかた】
バス停から山門までは、約400段の石段を上ります。歩きやすい靴で出かけましょう。
年中行事・お祭り
【宝物虫払い】例年5月1日から5日ごろ
寺宝の風通しをかねて、国宝や重要文化財の多くが書院で公開されます。
【五大虚空蔵菩薩像の特別公開】例年5月と10月の各3日間
【大師堂 板彫弘法大師像の開帳】例年11月1日から15日
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
本尊
薬師如来
宗派・寺格
高野山真言宗 遺迹本山
創建
天長元年(824年)、神願寺(天応元年〈781年〉、和気清麻呂の建立とされる)と高雄山寺が合併して成立
ご利益
厄除け
テーマ
紅葉重要文化財
この場所を巡る軸
めぐりコース
基本情報
住所
京都府京都市右京区梅ヶ畑高雄町5
参拝時間
9時から16時まで(閉門17時)
拝観料は大人1,000円、小学生500円です。
かわらけは2枚100円です。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
【バス】JR京都駅からJRバスで約50分、「山城高雄」下車、徒歩約20分(約400段の石段あり)
【バス】京都市営バス8号系統「高雄」下車、徒歩約20分
【駐車場】寺の駐車場はなし(近くに民間の駐車場あり)
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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