この神社について
籠神社(このじんじゃ)は、京都府宮津市、日本三景のひとつ天橋立(あまのはしだて)のそばに鎮まる、丹後国(たんごのくに)の一宮(いちのみや)です。伊勢神宮に祀られる天照大神(あまてらすおおかみ)と豊受大神(とようけおおかみ)が、かつてこの地に一緒に祀られていたという伝承から「元伊勢(もといせ)」とも呼ばれています。社殿は伊勢神宮と同じ形式の神明造(しんめいづくり)で建てられ、境内には伊勢神宮以外では珍しい飾り「五色の座玉(すえたま)」が見られます。宮司を代々務めてきた海部氏(あまべし)に伝わる系図は、現存する日本最古の系図として国宝に指定されています。
歴史・由来
籠神社を理解する鍵は、この社が「伊勢神宮のふるさと」と呼ばれていることにあります。
社伝によれば、奥宮にあたる真名井神社(まないじんじゃ)の地には、神代の昔から豊受大神が祀られていました。第10代崇神天皇の時代、大和国の笠縫邑(かさぬいのむら)にいた天照大神がこの地に遷り、豊受大神とともに「吉佐宮(よさのみや)」という宮号で4年間、仲良く祀られていたと伝わります。その後、両神はそれぞれ伊勢へ遷り、天照大神は伊勢神宮の内宮に、豊受大神はのちに外宮に祀られました。伊勢の内宮・外宮、両方のふるさとにあたることから、籠神社は「元伊勢」と呼ばれるようになったのです。
養老3年(719年)、それまで真名井原にあった本宮が現在の場所へ遷され、元の鎮座地は奥宮の真名井神社として残されました。祭神には彦火明命(ひこほあかりのみこと)を主祭神に立て、豊受大神・天照大神・海神(わたつみのかみ)・天水分神(あめのみくまりのかみ)を相殿(あいどの、一緒にお祀りすること)として今に伝えています。
平安時代の『延喜式』神名帳には「名神大社(みょうじんたいしゃ)」という高い社格で記され、丹後国の一宮として篤く崇敬されてきました。宮司職は古くから海部氏が世襲しており、彦火明命を始祖として歴代の当主を記した「海部氏系図」は、現存する日本最古の系図として昭和51年(1976年)に国宝に指定されています。神門前に立つ石造の狛犬(こまいぬ)は鎌倉時代の作で国の重要文化財に指定されており、安土桃山時代の天正年間には、暴れ出したこの狛犬を豪傑・岩見重太郎(いわみじゅうたろう)が斬って鎮めたという伝説も残っています。
見どころ・特徴
【伊勢神宮と同じ神明造の社殿】現在の本殿は弘化2年(1845年)の再建で、京都府の文化財に指定されています。伊勢神宮と同じ唯一神明造(ゆいいつしんめいづくり)で建てられ、屋根には伊勢神宮以外ではほとんど見られない「五色の座玉(すえたま)」という飾りが施されています。
【鎌倉時代の狛犬と岩見重太郎伝説】神門前に立つ石造の狛犬は鎌倉時代に作られたもので、国の重要文化財です。阿形(あぎょう)の狛犬の右前脚には刀傷が今も残り、安土桃山時代の天正年間、天橋立で暴れていたこの狛犬を豪傑・岩見重太郎が斬って鎮めたという伝説が伝わっています。
【国宝 海部氏系図】宮司を代々世襲してきた海部氏に伝わる系図は、現存する日本最古の系図として国宝に指定されています。始祖の彦火明命から歴代の宮司までが記された、貴重な古代からの記録です。
【奥宮・真名井神社】本宮から少し離れた場所にある奥宮の真名井神社は、元伊勢伝承のもとになった聖地です。拝殿の奥には2つの磐座(いわくら、神が宿るとされる岩)があり、「主座」に豊受大神、「西座」に伊射奈岐大神(いざなぎのおおかみ)・伊射奈美大神(いざなみのおおかみ)が祀られています。鳥居のそばには「天の眞名井の水」と呼ばれる湧き水があり、古くから神聖な水として大切にされてきました。
年中行事・お祭り
【葵大祭(あおいたいさい)】例年4月24日ごろに行われる籠神社でもっとも大きなお祭りです。社伝では丹後でもっとも古いお祭りとされ、もとは「藤祭」と呼ばれていたものが、のちに「葵祭」と改められたと伝わります。ご神霊が鳳輦(ほうれん、神様の乗り物)で渡られる神事のほか、平安時代から続くとされる太刀振りや神楽が奉納され、京都府の無形民俗文化財にも指定されています。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
彦火明命豊受大神天照大神海神天水分神
社格
平安時代の『延喜式』神名帳に「名神大社(みょうじんたいしゃ)」として記され、丹後国の一宮(いちのみや)に位置づけられています。明治時代の近代社格制度では国幣中社となり、現在は神社本庁の別表神社です。
創建
社伝によれば、奥宮・真名井神社の地には神代の昔から豊受大神が祀られ、第10代崇神天皇の時代に天照大神が遷り、両神が「吉佐宮」として4年間ともに祀られていたと伝わります。その後両神は伊勢へ遷座し、養老3年(719年)に本宮が現在の場所へ遷されました。具体的な創建年を示す確実な史料は確認できていません。
テーマ
一宮元伊勢日本遺産パワースポット
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
京都府宮津市大垣430
参拝時間
開門は午前7時30分から。閉門は3月から11月が午後5時、12月から2月が午後4時30分です。授与所は午前8時30分から閉門まで開いており、御朱印は午前9時から受け付けています。
【駐車場】乗用車・バイクとも保全協力金として700円が必要です(30分以内の利用やご祈祷・正式参拝の方は無料)。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
【電車】京都丹後鉄道宮豊線「天橋立」駅から徒歩約50分。天橋立駅からバスで約40分(下車後徒歩約3分)、または天橋立の遊覧船で「一の宮」下船後、徒歩約5分というルートもあります
【車】京都縦貫自動車道「与謝天橋立インターチェンジ」から約15分
奥宮の真名井神社へは、本宮から徒歩約10分です
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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