この寺について
通称「美濃の正倉院(みののしょうそういん)」。延暦22年(803年、異説あり)に最澄(さいちょう)が開いたと伝わる天台宗(てんだいしゅう)の寺院で、本尊は薬師如来(やくしにょらい、秘仏)。国指定重要文化財の仏像22点を所蔵し、江戸時代の修行僧・妙心法師(みょうしんほうし)の遺体(即身仏)が安置されていることでも知られる。11月には紅葉の名所となる。
歴史・由来
横蔵寺(よこくらじ)は「美濃の正倉院」と呼ばれ、多くの文化財を伝える寺として知られる。
寺の伝承では、延暦22年(803年、資料によっては801年や805年とする説もある)、天台宗(てんだいしゅう)を開いた最澄(さいちょう)がこの地を訪れて開いたとされる。比叡山延暦寺(ひえいざんえんりゃくじ)の本尊を彫った際に残った木で薬師如来(やくしにょらい)を彫り、これを納める場所を探していたところ、この地で像が動かなくなったため、ここに寺を建てたという言い伝えが残る。本尊の薬師如来は秘仏で、60年に一度しか公開されない。
境内の収蔵庫(しゅうぞうこ)には、国指定重要文化財の仏像・仏具22点が納められている。大日如来坐像(1183年の銘がある)、金剛力士像、四天王像、十二神将像などがあり、平安・鎌倉期の仏像が数多く残る点で「美濃の正倉院」の名にふさわしい寺である。境内の三重塔(寛文3年/1663年建立)は岐阜県指定文化財で、平成元年(1989年)に指定された。塔の中には、先に触れた1183年銘の大日如来像が納められている。
もう一つ、横蔵寺を特徴づけるのが、舎利堂(しゃりどう)に安置される妙心法師(みょうしんほうし)の即身仏(そくしんぶつ)である。妙心法師は俗名・古野小市郎(このの・こいちろう、生年には安永8年/1779年、天明元年/1781年の2説がある)といい、この地の出身と伝わる。厳しい修行と巡礼を重ねたのち、文化14年(1817年)、山梨県の御正体山(みしょうたいさん)で断食行の末に入定(にゅうじょう、修行僧が生きたまま死を迎えること)したとされる。その遺体は、のちに横蔵寺へ運ばれて安置されたと伝わる(安置の時期については明治23年/1890年とする資料もあるが、確証は得られていない)。寺の伝承では断食による自然な乾燥でミイラ化したとされるが、昭和25年(1950年)に名古屋大学医学部が行った調査では、遺体に人の手が加えられた可能性を示す所見も報告されており、伝承をそのまま史実とすることには留保が必要である。
隣接する谷汲山(たにぐみさん)の谷には、西国三十三所(さいこくさんじゅうさんしょ)の第33番・結願寺(けちがんじ)である谷汲山華厳寺(たにぐみさんけごんじ)があり、あわせて参拝するのが定番となっている。
見どころ・特徴
【22点の重要文化財仏像】収蔵庫には、大日如来坐像(1183年の銘)、金剛力士像、四天王像、十二神将像など、国指定重要文化財の仏像・仏具が22点納められている。拝観時間は10時から16時(12月から3月は休館の場合あり、雨天休館の可能性もある)。拝観料は大人500円、小中学生200円、未就学児100円。
【妙心法師の即身仏】舎利堂には、江戸時代の修行僧・妙心法師の即身仏が安置されている。拝観は収蔵庫と共通。
【三重塔】寛文3年(1663年)建立、岐阜県指定文化財の三重塔。塔内には1183年銘の大日如来像(国指定重要文化財)が納められている。
【紅葉】11月には紅葉が美しく、谷汲山華厳寺・大矢田神社とあわせて「美濃三山」の紅葉名所として知られる。
【あわせて訪ねたい】谷汲山の谷を挟んだ先には、西国三十三所(さいこくさんじゅうさんしょ)第33番・結願寺(けちがんじ)である谷汲山華厳寺(たにぐみさんけごんじ)があり、あわせて参拝するのが定番。両寺は歩いてすぐの距離ではなく、車または町のコミュニティバスでの移動となる。
年中行事・お祭り
【紅葉まつり】例年11月ごろ、紅葉の見頃にあわせて開催。夜間のライトアップが行われることもある。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトや揖斐川町観光案内でご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
本尊
薬師如来(秘仏、60年に一度開扉)
宗派・寺格
収蔵庫の仏像・仏具22点が国指定重要文化財。三重塔(寛文3年/1663年建立)は岐阜県指定文化財(平成元年/1989年11月14日指定)。
創建
寺の伝承では延暦22年(803年、801年・805年とする資料もある)、最澄(さいちょう)による開創とされる。
テーマ
即身仏紅葉
基本情報
住所
岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲神原1160
参拝時間
境内は随時参拝できます。収蔵庫・舎利堂(即身仏・重要文化財仏像の拝観)は10時から16時(12月から3月は休館の場合あり、雨天は休館の可能性があります)。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
養老鉄道「揖斐」駅から揖斐川町ふれあいバス(横蔵線)で「横蔵」バス停下車、徒歩約3分。谷汲山華厳寺とは同じ谷汲エリアにあるが徒歩で行き来できる距離ではなく、車またはバスでの移動が必要。駐車場あり。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
記録を確認中...