この神社について
道明寺天満宮(どうみょうじてんまんぐう)は、大阪府藤井寺市にある、菅原道真公(すがわらのみちざねこう)をまつる神社です。
古代にこの地で活躍した土師氏(はじし)の氏神「土師神社」が前身で、天暦元年(947)に天満宮が創建されたと伝わります。
道真公と覚寿尼(かくじゅに)が別れを惜しんだ地として知られ、宝物館には国宝の「伝菅公遺品(でんかんこうゆいひん)」6点を所蔵しています。
社殿の裏には、紅白約80種800本の梅が咲く梅園があります。
歴史・由来
この神社を理解する鍵は、「土師氏の氏神」「道真公と覚寿尼の別れの地」「神社と寺が同じ境内にあった歴史」という三つの流れが重なっていることです。
【土師氏の氏神】
神社の公式サイトの由緒では、はじまりは垂仁天皇(すいにんてんのう)32年にさかのぼるとされています。
野見宿祢(のみのすくね)が埴輪(はにわ)を作った功績で「土師」の姓を与えられ、遠い祖先の天穂日命(あめのほひのみこと)をまつったと伝えます。
土師氏の氏神が土師神社、氏寺が土師寺(はじでら)で、土師寺がのちの道明寺(どうみょうじ)です。
【道真公と覚寿尼】
道明寺の碑には、土師氏が菅原氏となり、覚寿尼が寺に住んで、道真公がたびたび訪れて詩や歌をつくったと記されています。
覚寿尼は道真公の伯母(叔母とする資料もあります)です。
道明寺の公式サイトは、延喜(えんぎ)元年(901)、大宰府(だざいふ)へ左遷される途中の道真公がこの地に立ち寄り、覚寿尼に別れを告げ、鶏の鳴き声に驚いて旅立ったと伝えています。
【天満宮の創建と神仏分離】
天暦元年(947)、土師寺が道明寺と改められ、土師神社の境内に天満宮が創建されたと伝わります。
天正3年(1575)の高屋城(たかやじょう)の戦いで焼けましたが、織田信長や豊臣秀吉の寄進を受けて再建されました。
明治5年(1872)の神仏分離で、神社は「土師神社」となり、寺は道をへだてた西隣へ移りました。
昭和27年(1952)に、現在の「道明寺天満宮」の名になりました。
見どころ・特徴
【梅園】
社殿の裏に広がる梅園には、紅白あわせて約80種、800本の梅があります。
「大阪みどりの百選」に選ばれています。
公式の開花表では、満開は2月中旬から下旬ごろです。
梅まつりの期間中は、入園が有料になります。
【国宝の宝物(伝菅公遺品)】
宝物館には、菅原道真公の遺品と伝わる6点が、国宝として所蔵されています。
青白磁円硯(せいはくじえんけん・青白い磁器のすずり)、伯牙弾琴鏡(はくがだんきんきょう)、牙笏(げしゃく)などです。
昭和28年(1953)3月31日に、国宝に指定されました。
このほか、鎌倉時代の蒔絵(まきえ)の鏡箱と鏡の2点が、重要文化財に指定されています。
【元宮の土師社(はじしゃ)】
境内には、神社の前身にあたる土師神社の元宮「土師社」があります。
公式サイトによると、祭神は天夷鳥命(あめのひなどりのみこと)、野見宿祢、大国主命(おおくにぬしのみこと)です。
【能楽殿】
文化12年(1815)に建てられた能楽殿は、大阪府内で最も古いとされています。
【隣の道明寺】
神社の西隣には、尼寺の道明寺があります。
もとは同じ境内にあり、道真公が自ら刻んだと伝わる木造十一面観音立像があります。
【毎月25日の骨董市】
毎月25日と、第2日曜日には、境内で骨董市が開かれます。
25日は、道真公の誕生(6月25日)、左遷の詔(1月25日)、没した日(2月25日)にちなむ日です。
【古市古墳群】
周辺には、世界遺産「百舌鳥・古市古墳群」の古墳があります。
応神天皇陵(誉田御廟山古墳・こんだごびょうやまこふん)は羽曳野市に、仲哀天皇陵(岡ミサンザイ古墳)は藤井寺市にあります。
年中行事・お祭り
【歳旦祭(さいたんさい)】1月1日
【左義長(さぎちょう)】1月15日
【初天神うそかえ祭】1月25日
【節分厄除大祭・星祭】2月3日
【梅まつり】例年2月上旬から3月中旬ごろ
2026年は2月7日から3月12日でした。
【梅花祭(ばいかさい)】2月25日
神社の例祭(もっとも大切な祭り)です。10時から行われます。
【河内の春ごと(菜種御供大祭・なたねごくうたいさい)】3月25日
道真公が左遷の途中でこの地に立ち寄ったとき、一面に菜の花が咲いていました。
覚寿尼がごはんを粉にして、梅の実の形の黄色い団子を作ると、病気を治す効き目があるとして人気になった、と公式サイトにあります。
菜種御供の授与は3月24日から26日の9時から17時までで、5個入り500円です。
【筆まつり】4月25日
【菅公生誕祭(かんこうせいたんさい)】6月25日
【夏越大祓(なごしのおおはらえ)】6月30日
【夏詣(なつもうで)】7月1日から7日
【天神まつり】7月24日・25日
【八朔大祭(はっさくたいさい)】9月1日
【七五三まいり】10月1日から11月30日
【納天神(おさめてんじん)】12月25日
【大祓】12月31日
このほか、献香祭(4月13日)、釋奠(せきてん・5月10日)があります。
行事の日付は令和8年(2026)の予定にもとづいています。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
作品ゆかり
浄瑠璃(じょうるり)・歌舞伎の『菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)』には、覚寿の屋敷を舞台にした「道明寺」の段があり、道真との別れの場面が描かれています。
鶏を鳴かせて夜明けを装う場面もあります。
学び・特徴
主祭神
菅原道真公天穂日命覚寿尼公
社格
旧社格は郷社。神社本庁に属する。
創建
天暦元年(947)に、土師神社の境内に天満宮が創建されたと伝わる。前身の土師神社は、古代の土師氏の氏神。
ご利益
学業・合格厄除け
テーマ
梅
基本情報
住所
大阪府藤井寺市道明寺1-16-40
参拝時間
【参拝・境内】9時から17時まで
【ご祈祷】毎日9時から16時まで(予約は不要です。地鎮祭と団体の祈祷は予約が必要です)
【御朱印・お守りの授与所】9時から16時30分まで
【宝物館】10時から16時まで(大人500円、小学生100円)
【梅園】梅まつりの期間中のみ有料です。9時から17時まで(入園は16時30分まで)。
大人300円、中学生以下は無料です。
時間・料金は変更される場合があります。お出かけ前に公式サイトでご確認ください。
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
近鉄南大阪線「道明寺」駅から徒歩約3分です。
車の場合は、西名阪自動車道の藤井寺ICから約5分です。
駐車場は約50台分です。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
記録を確認中...