
この神社について
越中国一の宮の一説(高瀬・気多・射水と並ぶ「越中四社」)。
霊峰・立山(標高約3,015m)を御神体とする立山信仰の中心。
「峰本社」「中宮祈願殿」「前立社壇」の三宮構成。

雄山神社 中宮祈願殿 境内

歴史・由来
この社を理解する鍵は、「立山そのものが神」という考え方にある。峰本社・中宮祈願殿・前立社壇の三宮は、建物の場所は別々でも、霊峰立山という一つの神体を共有する一体の神社として設計されている。どの社で参拝してもご利益は同じとされるのは、三宮が立山という神体の「分身」であり、それぞれが信仰の異なる局面を担っているためだ。
創建は大宝元年(701年)、景行天皇の後裔・佐伯有頼が白鷹の導きを受けて立山を開山したと伝わる。有頼は後に慈興上人と名乗り、芦峅寺の中宮祈願殿に晩年を過ごした。古来より富士山・白山とならぶ「日本三霊山」のひとつとして全国から信仰を集め、万葉集にも越中守・大伴家持が詠んだ「立山の賦」が収録されている。
中世には後醍醐天皇の勅願所となり、武将や公家の篤い信仰を受けた。芦峅寺の衆徒は16世紀以降、「立山曼荼羅」と呼ばれる独特の信仰絵画を携えて全国を巡り、配札によって立山信仰を各地に広めた。この活動は越中売薬の起源とも呼ばれる。
明治6年(1873年)に県社、昭和15年(1940年)に国幣小社に列せられ、戦後は神社本庁別表神社となった。越中国一宮については、射水神社・気多神社・高瀬神社も同様に称しており、「越中四社」と総称される。
見どころ・特徴
【峰本社 — 標高3,003mの頂上神殿】立山雄山の頂に建つ峰本社は、夏山シーズン(概ね7月〜10月初旬)のみ参拝可能。室堂ターミナルから徒歩約2時間の本格的な登山が必要だが、頂上では神職によるご祈祷を受けられ、赤札が授与される。かつて越中の若者が成人の通過儀礼として果たした「立山登拝」の到達点がここだ。
【中宮祈願殿 — 女人の聖地と立山の舞】芦峅寺の中宮祈願殿は、女人禁制だった立山信仰で女性が立ち入れた最後の地。境内には「布橋」の遺構があり、女人救済の儀式が行われた。現在も11月には巫女が奉納する「立山の舞」が見られる。隣接する「県立立山博物館」では立山曼荼羅の実物を展示し、信仰の世界を立体的に学べる。
【立山黒部アルペンルートとの組み合わせ】麓の立山駅を起点に、黒部ダム・室堂平・雪の大谷と結ばれるアルペンルートは、峰本社参拝とセットで計画できる。信仰と絶景を両立した立山一泊の旅程が定番。
【前立社壇の重要文化財本殿】麓の岩峅寺にある前立社壇(id=300参照)は年間を通じて参拝可能。国指定重要文化財の大規模本殿と、春の例大祭・神輿渡御が見もの。峰本社に登れない季節でも、立山信仰の核心に触れることができる。
年中行事・お祭り
【春季例大祭・神輿渡御】例年4月8日(前立社壇)。神輿が渡御する立山信仰最大の春の祭典。
【峰本社例祭】例年7月25日。登山シーズン最盛期、山頂の峰本社で斎行される例祭。
【立山の舞(巫女舞)】例年11月ごろ(中宮祈願殿)。山中36社の神が合祀される祈願殿で、巫女が奉納する雅楽舞。
【秋季大祭(稚児舞)】例年11月3日(前立社壇)。岩峅稚児舞と立山の舞が奉納される秋の大祭。
【年越大祓式】例年12月31日。
開催日・開催有無・時間は変更される場合があります。お出かけ前に必ず公式サイトでご確認ください。
※ 開催日・開催有無は必ず公式サイトでご確認ください。
学び・特徴
主祭神
伊邪那岐命
社格
越中国一宮・旧国幣小社・別表神社(式内社)
創建
大宝元年(701年)(伝)
ご利益
厄除け健康・病気平癒山岳安全
テーマ
山・登拝パワースポット
基本情報
住所
富山県中新川郡立山町芦峅寺2
アクセス
【峰本社】立山黒部アルペンルート 室堂ターミナルより徒歩約2時間(夏山シーズンのみ)。 【中宮祈願殿】富山地方鉄道立山線 千垣駅より立山町営バス(芦峅寺行き・日曜運休)約5分、雄山神社前下車。 【前立社壇】富山地方鉄道 岩峅寺駅より徒歩約10分。立山ICから車で約15分。駐車場あり。
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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