TabiShiri
城 御城印国史跡(令和2年〈2020年〉3月10日指定)/続日本100名城177番 東かがわ市

引田城

ひけたじょう

この城について
瀬戸内海に突き出した城山に築かれた海城。 讃岐国で初めて総石垣で築かれた城とされ、戦国末期から江戸初期の野面積みの石垣が山上に残る。天正11年(1583年)には仙石秀久と長宗我部元親が城下で激突した(引田の戦い)。続日本100名城177番。令和2年(2020年)3月10日に国の史跡に指定された。

歴史・由来

この城を理解する鍵は「讃岐の東の玄関口」という立地にある。播磨灘に突き出した城山は、瀬戸内海の東西航路と、阿波・讃岐の国境を同時に見張れる位置にあった。誰が讃岐を押さえるかという争いは、いつもこの岬から始まっている。 【戦国期の城主】築城の年代と築城者は分かっていない。記録の上でたどれるのは永正年間(1504〜1521年)ごろで、昼寝城主・寒川元政の家臣であった四宮光武(四宮右近光匡)が城主だったと伝わる。元亀元年(1570年)には勝瑞城主・三好長治の攻撃を受け、四宮氏は所領を失った。 【引田の戦い】天正11年(1583年)、羽柴秀吉の四国経略の先鋒として讃岐に入った仙石秀久が引田城に拠った。同年4月21日、香川信景・大西頼包の率いる長宗我部方およそ5000が引田に迫る。仙石は入野山麓に伏兵を置いて奇襲を仕掛け、緒戦は優勢だったが、長宗我部の援軍到着で形勢が逆転。多くの将兵を失って引田城へ退き、翌日には城を包囲されて撤退した。長宗我部元親が讃岐を制した一戦である。 【生駒氏と総石垣】天正15年(1587年)、豊臣秀吉から讃岐一国を与えられた生駒親正が入国し、引田城に入った。親正はのちに聖通寺城を経て高松城へ本拠を移すが、引田城は東讃の押さえとして石垣を備えた近世城郭へ整えられていった。現存する野面積みの石垣の多くはこの生駒氏時代のものとされ、北二の丸の石垣は上段約2〜3m・下段5〜6mの二段構成で、下段のほうが間詰石を丁寧に詰めた新しい技法になっている。発掘調査では北二の丸から建物跡と多量の瓦が出土した。 【廃城】廃城の時期には二つの見方がある。元和元年(1615年)の一国一城令によるとするのが従来の説だが、出土遺物の年代から寛永年間(1624〜44年)まで機能していたとする見解もある。

見どころ・特徴

【讃岐初の総石垣】戦国時代の終わりから江戸時代初めにかけて築かれた野面積みの石垣が、城山の尾根筋に残る。讃岐国で初めて全山を石垣で固めた城とされ、大小さまざまな自然石のすき間に間詰石を詰めた素朴な積み方が、当時のまま見られる。 【北二の丸の石垣】城内最大の見どころ。上段約2〜3m、下段5〜6mの二段に分けて積み上げられている。下段は本丸のものより間詰石が丁寧で、技術が進んだ段階のものと分かる。二段に積んで高さを演出し、訪れる者に城主の権威を示す狙いがあったと考えられている。発掘調査では建物跡と多量の瓦が出土した。 【本丸の石垣】城内で最初に築かれた石垣とされる。北二の丸と見比べると、積み方の粗さの違いがはっきり分かる。 【播磨灘の眺望】山上からは瀬戸内海が開け、天気がよければ小豆島や淡路島まで見渡せる。この城が海の監視拠点であったことが、立ってみるとすぐに納得できる。 【天守はない】建物は一切残っておらず、見るものは石垣と曲輪、空堀に限られる。城跡としては派手さのない場所だが、「石垣がいつ・どう変わったか」を一つの山の中で読み比べられる点に価値がある。東かがわ市生涯学習課にボランティアガイドを申し込むこともできる(無料。希望日の2週間前までに要申込、傷害保険は各自加入)。 【御城印】讃州井筒屋敷(東かがわ市引田2163)で1枚300円、書き置きで頒布されている。続日本100名城のスタンプも同所と引田公民館(同市引田513-1)に設置されている。
学び・特徴
社格
国史跡(令和2年〈2020年〉3月10日指定)/続日本100名城177番
創建
築城年・築城者とも不詳。永正年間(1504〜1521年)に四宮光武が城主であった記録が最も古い
基本情報
住所
香川県東かがわ市引田
見学時間
城跡は常時見学可・無料(山道のため日中の登城を推奨) 続日本100名城スタンプ・御城印の設置場所 ・讃州井筒屋敷 10:00〜16:00/水曜休(祝日の場合は営業) ・引田公民館 9:00〜17:00/火曜休 いずれも開館時間外は押印できません。 城山ではスズメバチが確認されています。東かがわ市が注意を呼びかけているため、露出の少ない服装でお越しください。

⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。

アクセス
【電車】JR高徳線「引田」駅から登城口まで徒歩約20分。登城口から本丸まではさらに山道を20分前後。 【車】高松自動車道「引田IC」から約3km。 【駐車場】田の浦野営場(キャンプ場)付近に無料駐車場があります。台数に限りがあるため、繁忙期は事前にご確認ください。城山には車で上がれません。 【ガイド】ボランティアガイドは讃州井筒屋敷に集合。所要1時間30分〜2時間。申込は東かがわ市生涯学習課(0879-26-1238)へ希望日の2週間前までに。
記念メダル

スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。

見学記録

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