この城について
因島南端、長崎の岬に築かれた因島村上家の海城。本城・青影城と連携し、海上を行き交う船を監視・通行料を徴収する関所機能を担った。岬丸ごとが城郭という典型的な「海城」。
歴史・由来
因島南端、長崎の岬に築かれた、因島村上家の海城。本城・青影城と連携し、海上を行き交う船を監視・通行料を徴収する関所機能を担った。岬丸ごとが城郭という、典型的な「海城」の姿を残す。
築城は戦国期。因島村上家の家臣が代々城主を務めた、海上関所の最前線拠点。瀬戸内海の航路の中で、因島南端を通る船は必ずこの長崎城に挨拶し、通行料(関銭、せきせん)を支払う必要があった。
「海賊」と呼ばれる村上水軍だが、実態は「海上交通の安全保証」をビジネスとした武装勢力。通行料を払えば安全に通行できるが、払わずに通り抜けようとすれば容赦なく襲撃された。当時のヨーロッパでの「私掠船(しりゃくせん)」制度に近い、合法的な海賊行為。
天正16年(1588)、豊臣秀吉の海賊禁止令で、長崎城も役目を終え廃城となった。
現在は土肥古墳・長崎海岸として整備され、城の遺構(土塁・堀切)が部分的に確認できる。
見どころ・特徴
しまなみ海道「因島南IC」から車約10分。因島南端の海岸近くに位置する。
城跡そのものは整備が限定的だが、岬の地形そのものが「海城」の姿を伝える。
近隣の「土生港(はぶこう)」は、現代の因島の中心港湾で、村上水軍時代から続く港町の風情を残す。
長崎城跡から見る瀬戸内海の景観は、まさに村上水軍が支配した「海の街道」そのもの。船が島の間を行き交う様子を、今も同じ位置から見渡せる。
青影城・長崎城・美可崎城を組み合わせた「因島村上家三城巡り」が、村上水軍マニアの定番コース。
基本情報
住所
広島県尾道市因島土生町
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
見学記録
記録を確認中...