この寺について
臨済宗東福寺派の寺院で、京都五山第五位。白河天皇の皇女・郁芳門院の御所「六条御堂」を起源とし、長楽寺・万寿寺と寺号を変えながら法灯を伝えた。現在は東福寺の塔頭となり、原則非公開。
歴史・由来
京都五山第五位という格の高い寺号を持ちながら、現在は東福寺の塔頭となり、原則として一般非公開という、知る人ぞ知る隠れた古刹。
起源は古く、永長元年(1096)、白河天皇の皇女・郁芳門院(いくほうもんいん)媞子(ていし)内親王の菩提を弔うため、六条内裏の御所「六条御堂」が建立されたことに遡る。当初は天台・真言の道場で、寺号も「六条御堂」「白河御堂」「長楽寺」と変遷した。
正嘉2年(1258)、東山湛照(とうざんたんしょう)が住持となり、寺号を「万寿寺」と改めて禅寺に転じた。室町期、足利義満が京都五山の序列を定めた際、第五位に列せられ、最盛期には京都最大の禅刹の一つとして栄えた。
文明元年(1469)の応仁の乱で大伽藍を焼失。寛文10年(1670)、東福寺の北側に移転して再興されたが、明治19年(1886)、東福寺の塔頭に編入され、独立寺院としての歴史を閉じた。以後、原則として一般拝観を行わず、僧の修行道場として静かに法灯を守り続けている。
平安期の御所、中世の名刹、現代の修行道場──時代ごとに姿を変えながら、千年近い歴史を持つ、まさに「京都の地層」を体現する寺。
見どころ・特徴
JR・京阪「東福寺」駅から徒歩約3分、東福寺の北側、本町通沿いに静かに佇む。
通常は完全に非公開で、門の外から塀越しに伽藍の屋根を望むのみ。だが、その秘めやかさこそが「京都五山第五位」の格を、かえって際立たせている。観光客で賑わう東福寺のすぐ隣でありながら、まるで時代から取り残されたような静寂が漂う。
時々、京都国立博物館の特別展や、京都市文化財保護課の修理公開などのタイミングで、内部の宝物が部分的に公開されることがある。文化財愛好家の間では、こうした稀有な機会を逃すまいと情報収集が行われている。
境内には鎌倉時代の重要文化財「絹本著色釈迦三尊像」など、平安〜鎌倉期の貴重な仏画・古文書が伝わるが、いずれも非公開。京都国立博物館に寄託されているものも多く、特別展で目にすることがあれば「これが万寿寺の宝か」と感慨深く拝観したい。
東福寺参拝の折に、北側の本町通を少し歩いて、塀越しに万寿寺の門を覗いてみるのが、京都通の楽しみ方。「日本に開かれていない歴史がある」という事実そのものを、感じ取れる場所である。
なお「京都五山=禅宗の最高位5寺」のうち、唯一の非公開寺院として、京都の禅文化の奥行きを象徴する存在となっている。
学び・特徴
主祭神
釈迦如来
社格
臨済宗東福寺派・京都五山第五位
創建
1096年
ご利益
心願成就
テーマ
禅寺院
この場所を巡る軸
霊場・巡礼
基本情報
住所
京都府京都市東山区本町15丁目786
参拝時間
通常非公開(東福寺の塔頭)
⚠️ 情報が古い場合があります。最新の受付時間は公式サイト等でご確認ください。
アクセス
JR・京阪「東福寺」駅より徒歩約10分(東福寺北側)
公式サイト
記念メダル
スポットの近く(200m 以内)で位置情報を有効にしてチェックインすると獲得できます。
参拝記録
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